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サヨナラ暗室

今回の改装にあたって、
ひとつだけ淋しいというか、残念というか、
まさに断腸の思いだった事があります。

暗室を閉めたのです。

写真道場も2004年から徐々にデジタル化し、
とうとう昨年、フィルム撮影は一件もありませんでした。


女将は暗室に入る事が何より好きでした。

ほの暗い灯りの下で、
誰よりも早く皆様の写っている姿を見ることが出来る時の喜び。

静かな個室で集中できる貴重な時間。

少しの露光時間の違いで仕上がりが変化する面白さ。

もちろん失敗もありました。

主は決して大きな声を出す事はなく、
根気よく女将にプリントのノウハウを教えてくれました。

もしかしたら、
最初の仕事が暗室作業だったから、
こんなに写真道場の仕事が好きになれたのかもしれません。


今回、暗室を閉めるにあたって、主と何度も話しました。
そもそもは、新しいプリンタを導入する事でした。

新しいプリンタは今までのものよりかなり大きくなり、
導入するとしたら置き場所が暗室以外にはなかったのです。

プリンタを諦めて、暗室を残すのか。
暗室を閉めて、新しいプリンタを入れるのか。。。

女将自身もずいぶんと考えました。

暗室作業が好きだといっても、
そういえば、趣味で籠もる事も最近ありません。
女将の当てにならない趣味だけのために暗室を残すのは、
もしかしたら無駄なのかもしれません。

そして、写真道場の現状を考えると、やはり答えはプリンタでした。


改装のための引っ越しが済んで、暗室の大きなシンクを手のひらで洗った時、
申し訳ない気持ちと感謝の気持ちが入り混じって、
とても悲しく感じました。

080720b.jpg










主がひとりの時から、使いやすいよう作り足してきた暗室です。

080720d.jpg










水洗後のプリントを吊っておくところ。
アイデアものです。

080720c.jpg










現像液の比率や、現像時間をメモしたホワイトボード。

080720a.jpg










でも、フィルム撮影を一切やめたわけではありません。
フィルムがお好きな方も必ずいらっしゃいます。
プリントは全て外註となりますが、
ご要望がありましたら喜んでご撮影させていただきます。
その点はどうぞご安心ください。

今日は長くなりました。
どうもありがとうございました。
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